オランダという国名を聞くと、なにをイメージしますか?チューリップ、風車、王室?オランダは、その国の成り立ちから、歴史、美術、伝統、食、自然と多彩な見どころがある国です。どこかで見聞きした物事が、じつはオランダ発祥だった、日本と関わりのあることだった、ということも。それでは、オランダの魅力と見どころをご紹介していきます。
目次
- オランダ王国(Kingdom of the Netherlands)とは
- 国名を象徴する首都アムステルダム
- オランダを生み出した風車が並ぶキンデルダイク
- アルクマールとゴーダのチーズ市
- アムステルダムで絶対訪れたいの二大美術館!「国立美術館」と「ゴッホ美術館」
- フェルメールの耳飾りの少女が住まう「マウリッツハウス美術館」
- 足を伸ばしてでも訪れたい「クレラーミュラー美術館」
- チューリップの季節は、絶対に訪れたい!キューケンホフ公園
- 街が現代建築の野外美術館!ロッテルダム
- シーボルトとレンブラントゆかりの街・ライデン
- 美しいブルーカラーが特徴のデルフト焼きとフェルメールゆかりの街・デルフト
- 花の香り漂う、春の到来を告げる「花(フラワー)パレード」
- 5年に1度の開催!世界中の帆船が大集結!「セイル・アムステルダム」
オランダ王国(Kingdom of the Netherlands)とは
オランダ基本情報
【面積】41,864平方キロメートル(九州とほぼ同じ)
【人口】1,738.4万人(2019年)
【首都】アムステルダム(政治機能所在地はハーグ)
【民族】オランダ人
【言語】オランダ語
【宗教】キリスト教(カトリック24.4%,プロテスタント15.8%),イスラム教(4.9%),ヒンズー教(0.6%),仏教(0.5%),無宗教・その他(53.8%)(2015年)
【時差】日本よりマイナス8時間(サマータイム時はマイナイス7時間)
正式名称は、オランダ語で「Koninkrijk der Nederlande」、ネーデルランド王国です。日本ではオランダという国名を使いますが、それは16世紀に日本にやってきたポルトガル人宣教師が、ポルトガル語の<Holanda>を日本に伝えたことが由来です。16世紀は7つの州で構成されたネーデルランド連邦共和国でしたが、国の経費の大半を支え、対外面で活躍していたのが7つの州のうちのひとつホーラント(Holland)州であったことから、ホーラント州=国の中心=外国におけるネーデルランド連邦共和国をさす別名となり、その名称が日本には伝わりました。
国名を象徴する首都アムステルダム
オランダの正式名称ネーデルランド。これは低い土地を意味する言葉です。実際に国土の約5分の2が海面下より低い土地(※国内最高地点でも約322m)で、その理由は、ほとんどが干拓地だからです。つまり自分たちで現在のオランダを造ったのです。首都アムステルダムも堤防で海を区切り、その内側にできた街ゆえに、この堤防あってのアムステルダムなのです。現在、このアムステルダムを生み出した大堤防のうえは車で走ることが出来ます。
アムステルダム市内には、外海からの商船が降ろした積み荷を街のいたるところへ運搬できるように網の目のように運河が張り巡らされています。運河クルーズで街並みを見ていますと、運河の水面からそう高くない位置に地面があるのを見ると低い土地であることを実感します。このアムステルダムに張り巡らされた「アムステルダムのシンゲル運河内の17世紀の環状運河地区」が世界遺産に認定されました。
オランダを生み出した風車が並ぶキンデルダイク
風車の役割として風を受けてまわる羽の動力を使って製粉、製材など行われるということは、どこかで聞いたことがあると思います。オランダでの風車の重要な役割は水を引き上げること。海面より低い土地で大雨が降ったり、湿地帯では地中に水がたまることがあるので、くみ上げた水を堤防を越えて川に戻していました。もちろん、水を引き上げないときは、製粉、製材、製油などに使われました。現在では機械装置による水をくみ上げるポンプなどができ、風車はお役目を終え、徐々に国内から姿を消していったのですが、キンデルダイク(海抜マイナス2m)では、オランダの土地を守り、穀物栽培を可能にしてくれた重要な働きをしてくれた風車を歴史的建造物として大切に保存・保護されています。
アルクマールとゴーダのチーズ市
たくさんの種類があるチーズ。ゴーダチーズ、エダムチーズという名前や種類を聞いたことがありませんか?この2つのチーズは、オランダのチーズ産地の名前が、そのまま名称となりました。1365年から催されている昔ながらのチーズ取引を再現するチーズ市が、チーズの産地アルクマールとゴーダそれぞれの都市にて、毎年期間限定で開催されます。チーズ市では、伝統的なチーズの運搬から測量などの様子が見ることが出来ます。もちろんチーズも買うことが出来ます。可愛らしい伝統衣装を着用した人たちもいるので、お土産に買ったチーズと一緒に、「はいチーズ」と記念写真はいかがでしょうか。
※毎年、チーズ市の開催期間は変わります。また、ツアーや年によって訪問するチーズ市が異なります。詳細は、ツアー日程表をご確認いただくか、弊社へお問い合わせください。
アムステルダムで絶対訪れたいの二大美術館!「国立美術館」と「ゴッホ美術館」
国立美術館
ゴッホ美術館
首都アムステルダムには、多くの美術館がありますが、特に有名なのは「国立美術館」と「ゴッホ美術館」でしょう。
国立美術館は、オランダ最大の美術館で、オランダ芸術と歴史の旅をコンセプトに中世・ルネッサンス期から20世紀までの作品を展示。有名なレンブラント作「夜警」は、目の前にするとそのスケールの大きさに圧倒されます。
年間150万人の人々が訪れるゴッホ美術館は、国立美術館から徒歩で行くことが出来ます。初期時代の代表作、パリ、アルル時代の作品と、私たちがゴッホといえばと想像する作品が時代ごとにずらりと展示されています。時代ごとにゴッホの絵が変化していく様子もわかります。
フェルメールの耳飾りの少女が住まう「マウリッツハウス美術館」
マウリッツハウス美術館の建物は、17世紀の貴族マウリッツ伯爵の私邸。その豪華な内装の建物内だけでも目を見張るものがありますが、そこに素晴らしい美術作品が展示されていますので、豪華さが一層際立って感じられます。ルーベンスやレンブラントなどの有名画家の作品、そしてここを訪問するなら絶対に見るべき作品はフェルメール作【真珠の耳飾りの少女】でしょう。少女の肌、輝くラピスラズリの青さを間近で鑑賞できるのは、現地を訪れたからこその特権です。
またマウリッツハウス美術館のあるデンハーグはオランダ第三の都市であり行政の中心地です。首相官邸や国会議事堂をはじめとした行政機関や各国の大使館などがあります。
足を伸ばしてでも訪れたい「クレラーミュラー美術館」
首都アムステルダムから南東、車で約1時間ほどの場所にあるデ・ホーヘ・フェルヘ国立公園のなかにあるクレラーミュラー美術館は、アムスエルダムにあるゴッホ美術館に次ぐ、世界で2番目にゴッホの作品を所蔵しています。私たちがゴッホの作品といえば、必ずと言っていいほど見聞きしたことがある“アルルの跳ね橋”や“夜のカフェテラス”は、この美術館にて展示されています。緑豊かな公園内にある美術館ということもあり、窓から見える自然の景色もひとつのアート。また、美術館が建つデ・ホーヘ・フェルヘ国立公園は5500ヘクタール(東京ドーム 約1176個分!)と広大な敷地。野外にもロダンやイサム・ノグチなどの作品が展示されています。
チューリップの季節は、絶対に訪れたい!キューケンホフ公園
自然の饗宴キューケンホフ公園
チューリップの絨毯が広がります
世界的に有名な花の公園で、毎年3月中旬から5月中旬に一般公開されます。この時期に公園内を訪れると園内には溢れんばかりの花・花・花。オランダを象徴するチューリップをはじめ、ヒヤシンス、水仙、蘭、バラ、カーネーション、アイリス、ユリなど多種多様の花を見ることが出来ます。毎年700万以上の球根が植えられるので、芽吹いた花々は、まるで花の絨毯のよう。
●ユーラシアツアーならではのポイント●
ここでは、駆け足ではなくゆっくり鑑賞する時間が欲しい場所ですので、散策時間だけではなく、ご自由にご昼食をお取りいただける時間も含めて、長めに滞在します。園内にはカフェテリアや屋台による飲食の販売をしていますので、ご自身でご昼食をお召し上がりいただくにも不便はありません。
街が現代建築の野外美術館!ロッテルダム
キューブハウス
ロッテルダムの近代建築
首都アムステルダムに次ぐ、オランダ第二の都市ロッテルダム。欧州最大の港があり、オランダ経済の街ともいえますが、街の中心地に行くと、そこには目を見張るような建築物と出会うことができます。積み木のように積み重なった建物、斜めになって倒れそうなビル、暮らしにくくないのかな?と思ってしまうキューブハウスなど。第二次大戦中に爆撃によって旧市街は壊滅的な被害を受けた後、ロッテルダムはかつての街並みへの復興ではなく、近代都市としての再生の道を選択し、いまでは多くのアーティスト、デザイナー、建築家が注目する街になりました。
シーボルトとレンブラントゆかりの街・ライデン
ライデンは、首都アムステルダムと第三の都市デンハーグの中間ほどに位置する、オランダ最大の大学都市であり、1575年に創立したオランダ最初の大学があります。ライデンには、幕末の長崎・出島のオランダ商館で医師として赴任したシーボルトが、晩年日本研究に励んだ家が博物館(日本センターとして日蘭の学術・文化・経済交流の場)として公開されています。また画家レンブラントの生まれ故郷でもあり、生家は残っていませんが跡地に看板やモニュメントがあり、その場所を示してくれています。
美しいブルーカラーが特徴のデルフト焼きとフェルメールゆかりの街・デルフト
デルフトの街並み
デルフト焼き工房にて
大航海時代に中国や日本から入ってきた青藍色の染付陶器は人気があり、イタリアからの錫釉陶器(マヨルカ焼き)を模倣して17世紀に製作した陶器がデルフト焼きです。1世紀にわたり人気を博すものの、マイセン(現在のドイツ)で白磁器の焼成に成功した後は一時衰退。しかし、1876年に招聘された絵付師による「デルフト・ブルー」を契機に再び活気を取り戻しました。
デルフトの中心地から離れた場所にある1653年創業の王立デルフト焼き工房では、絵付け作業の様子、成型、焼成などの過程を見学することが出来ます。またデルフト焼きの傑作品も展示され、見学することが出来ます。
また、デルフトは画家フェルメールが生まれ、その生涯を過ごした場所です。名画『デルフトの眺望』が描かれた場所は、中心地から少し離れたところにあります。
ユーラシアの旅では、その絵が描かれたとされる場所やフェルメールのアトリエ跡の観光にご案内。ツアーコースによっては、デルフト焼きの絵付け体験やデルフト焼き陶器のご昼食をお楽しみいただきます。
※デルフト観光につきましての詳細は、日程が掲載されていますパンフレットをお読みください。または弊社へお気軽にお問い合わせください。
花の香り漂う、春の到来を告げる「花(フラワー)パレード」
オランダでも有数の球根栽培地帯ノルドワイクにて毎年4月の第2週もしくは第3週に開催される春の風物詩・花パレード(フラワーパレード)。美しい生花で豪華に飾られた巨大な山車と車が、1日かけて約40Kmの道のりをパレードし、山車が目の前を通るたびに、花の香りが漂い、視覚と嗅覚を愉しませてくれます。ツアーでは、スタート地点で見学することで、スタートする前に待機している山車もみられるので、ゆっくりとご覧いただけます。毎年テーマがあり、そのテーマで飾りつけられた山車がでますので、訪れる年のテーマが何になるのか楽しみです。
5年に1度の開催!世界中の帆船が大集結!「セイル・アムステルダム」
17世紀から18世紀までに世界の貿易を支配したオランダ。5年に1度開催されるセイル・アムステルダムは、世界中からの帆船から現代的な船、海軍船が集まり、オランダの歴史を象徴するような盛大なお祭りです。当日はパレードや水上競技、船の模型展示、露店もあり、港町アムステルダムが活気に包まれます。
*ご旅行金額につきまして*
添乗員付きツアーの旅行代金は全て総額表示です。
空港税・宿泊税や燃油サーチャージは追加徴収いたしません。
出発前の大幅な追加請求や空港税・宿泊税の支払いのために旅行中に手元の残金を気にかける必要がありません。
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