フランスとの国境近く、ベルギーのフランドル地方の町イーペル。人口4万人ほどの小さな町で、3年に1度、5月の第2日曜日に、1938年から続く「猫祭り」が開催されます。
普段は静かなイーペルの町もこの日は、お祭りムード一色!世界でもにゃんとも珍しい猫祭りを見に世界中の猫好き、祭り好きの人々がこの日、この場所に集まるのです。

猫祭りの動画はこちら【解説付】2024年撮影!3年に1度のイーペルの猫祭り!(ベルギー)

ベルギーとは

ベルギー基本情報

【正式名称】ベルギー王国
【面積】30,528平方キロメートル(日本の約12分の1)
【人口】1,149.2万人(2019年9月,ベルギー内務省)
【首都】ブリュッセル(Brussels)
【民族】オランダ語を話すフランデレン人が58%、フランス語を話すワロン人が31%、その他混血などが11%
【言語】オランダ語(フラマン語),フランス語,ドイツ語
【宗教】伝統的にはカトリックだが,近年はムスリム移民が増加
【時差】日本よりマイナス8時間(サマータイム時マイナス7時間)

イーペルの猫祭りとは

イーペルの猫祭りの起源と歴史

王様猫のシープル
猫の王様シープル

12世紀~14世紀後半、イギリスから輸入した良質の羊毛から編んだ、高級毛織物を輸出する事で、フランドル地方は、目覚ましい発展を遂げました。イーペルも周辺のゲント、ブルージュと肩を並べる毛織物の一大生産地でした。当時、イーペルでは、倉庫に保管された毛織物をネズミの被害から守るために多くの猫が飼われました。

14世紀になると、ヨーロッパ各地でペストが流行します。疾病や災いは、魔女の仕業という考えから魔女狩りが行われました。

そのような中、魔女の使いと信じられていた猫を可愛がっていたイーペルの人々は「異教徒」の疑いを晴らすため生きた猫を塔の上から投げ落として殺したそうです。なお、猫が殺されたのは、不衛生なネズミや猫が病原菌を運ぶと考えられていたとも、猫に厄を負わせていたとも言われています。

その後、イーペルでは、一年に一度、「猫の水曜日」に生きた猫を投げ落とす行事が、1817年まで行われていました。時が流れ、このような暗い歴史を忘れず、猫を悼むため、生きた猫の代わりに猫のぬいぐるみを落とす形で1938年にイーペルで猫祭りが開かれるようになったのです。暗い歴史のある猫祭りですが、現在は、猫好きが集まる明るく、楽しいお祭りに生まれ変わっているのです。

イーペルの猫祭りパレード

猫の女王

猫の女王ミネケ・プス

巨大フロートも出現/イーペルの猫祭り

巨大な化け猫フロートも出現

猫祭り当日のイーペルでは町中の人々が猫に変身!顔に猫のペイントをした人、全身猫の着ぐるみを着た人などどこもかしこも猫だらけです。イーペルの旧市街、かつて猫を落としたという繊維会館前のメインストリートでは、15,000匹(人)とも言われる猫が登場する猫祭りパレードが行われます。猫祭りパレードでは年毎に異なる、様々なテーマの巨大な山車が、次から次へと繰り出してきます。

例えば、魔女狩りや猫殺し等、イーペルの町の過去をテーマとしたパレードでは、苦しそうに叫びながら運ばれていく魔女を箒を手に追いかける人々に続き、仲間を沢山殺され怒りに燃えた巨大な化け猫の山車などが行進していきます。最後には、王様シープルと王妃ミネケ・プスの全長50mを超える巨大な山車が登場し、パレードは最高潮を迎えます。

イーペルの猫祭りのハイライト!「猫投げ」

道化師が鐘楼から猫投げをします

猫投げをする道化師

猫のぬいぐるみはお土産屋で買えます

お土産屋で猫投げのぬいぐるみは販売しています

イーペルの猫祭りのクライマックスは、イーペルのシンボルカラーの赤と白の服を着た道化師が、繊維会館の鐘楼から黒猫のぬいぐるみを投げ落とす儀式です。このぬいぐるみをキャッチできた人には幸福が訪れるそうです。町の人々は「我こそは!」と、手を伸ばしたり、ジャンプをしたり、誰もが幸福を呼ぶ猫のぬいぐるみをその手にすべく必死になるのです。

※屈強で背の高い男性も本気で参加しますので、参加される場合は、けがをしないようご注意を!
※鐘楼から投げ落とされる猫と同じぬいぐるみは、祭り開催中、屋台のお土産屋さんで購入もできます。

ユーラシア旅行社のイーペルの猫祭りツアーでは、観覧席をご用意

猫祭り観覧席
猫祭りパレード観覧席

ユーラシア旅行社で行くイーペルの猫祭りツアーでは、猫祭りのパレードもよく見える観覧席をご用意しています。場所取りの必要がなく、長時間のパレードでも立ち疲れもなく、パレードの空き時間にお買い物に出かけたり、お手洗いに行ったりと、自由に出入りができます。

ユーラシア旅行社のイーペルの猫祭りツアーでは、イーペルに宿泊

ユーラシア旅行社で行くイーペルの猫祭りツアーでは、イーペルの町に2連泊するコースもご用意しています。猫祭りを一日じっくりと堪能できることはもちろん、朝や夜も祭りで盛り上がる町の雰囲気をお楽しみ頂けます。

イーペルの猫祭りの前夜祭を楽しむ

猫祭り開会宣言前

猫祭り開催宣言

出演者たちと身近に触れ合える前夜祭

出演者と身近に接するチャンス

イーペル2連泊のコースでは、イーペルの猫祭りの前夜祭もお楽しみ頂けます。イーペルの猫祭りの前夜祭では、開会宣言、ミニパレード、花火などが行われます。パレードに参加する人々のリハーサルの様子や、お土産屋さんの店の準備など、明日の本番に向けての町の緊張感も伝わってきます。「明日はいよいよ待ちに待ったお祭りだ!」とワクワクドキドキしてきます。

魔女裁判と火あぶりの刑を見学

魔女の火あぶり

魔女の火あぶり

猫祭りフィナーレ

猫祭りフィナーレ

イーペルの猫祭りツアーでは、イーペルの猫祭りの締め括り、魔女裁判と火あぶりの刑もご覧いただきます。猫投げが終わるころ、猫祭りの会場の中心に藁や木を積んで魔女の火あぶりの準備が整えられます。 魔女と疑われた女性と魔女を裁く司祭が登場し、魔女裁判の寸劇が始まります。魔女役の女性の悲痛な叫びは言葉がわからなくても観客に伝わってきます。最後に悲しい音楽が流れる中、燃え盛る炎の中に魔女の人形を入れ火あぶりにして祭りは終焉を迎えるのです。

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