価値観の共有と共振を力にビジネスを行います。
価値観の共有や共振がなければ、情報はただ受け手の頭の中を通り過ぎてしまい、その人の知恵となって生かされることはありません。組織内の誰かが企業として勝ち抜くための戦略と戦術を構築しても、組織員に危機感が共有されていなければ、それが浸透することはありません。また、顧客ターゲットの関心や価値観を読み間違えば、企業のいかなるアプローチも空振りに終わるでしょう。
企業の情報発信は、企業の存在感を示すためにも必要ですが、そこに情報とターゲットの選択がなければ、情報は拡散し、その中身は薄れ、結果として何も生み出しません。 情報は誰に対して、何をどう発信していくかという最も基本的なことを、しっかりと意識する必要があると思われます。これだけ価値観が錯綜として情報が溢れる時代に、当社が心がけていることは、まず自らの価値観をはっきりと定めることです。そのうえで、その価値観を外に向かって明確な形で発信します。採用においても、販売活動においてもこの姿勢は同じです。
当社の採用活動は、当社が述べる価値観に共感する人と対話を行うことから始まります。当社を志望する人は、「なぜ当社の価値観に共感するのか、当社で働くうえで、その価値観から何をどう生み出していこうとしているのか」を、自分の言葉で明確に発することが求められます。企業活動に一貫性を保ち、企業の強みに経営資源を集中させることが、成熟した社会で消費者に選択される企業の条件だと考えているからです。 採用段階におけるこの対話は、入社後の昇給や昇格においても同様にすすめられます。自分自身の成長とともに企業内での自分の役割が変化する中で、企業理念実現のためにどれだけ行動指針にそって活動ができているか、常に問われることになります。
企業の価値観が単なるお題目にならないためには、企業を構成するすべての社員に企業の価値観が行き渡り、それにそって企業活動を営んでいくことが、当社の重要方針です。また、お客様に対しても、企画商品を発表してやみくもにプッシュセールスを行うということはありません。自然、文化、芸術、人間といったテーマを柱に、価値観を共有する人々の情報交流のための大きなコミュニティづくりということを念頭において情報発信を行い、旅行ニーズを喚起し販売に結びつけるという戦略をとっております。
現在、毎月顧客に発送する「ユーラシアニュース」は、ターゲットを絞りに絞り込んだ販促物であり、企業の価値観の伝達ツールでもあります。価値観を共有するコア・ターゲットを発見し、そこに向かってダイレクトにアプローチすることで、当社は業界のなかできわめて高い利益率を実現できているのです。