日本の約2倍の広大な面積を持つトルコ。イスタンブールなど有名な観光地をめぐる西部はもちろん、大自然が魅力の知られざる東部、謎のリキア文明に迫る南部など、多彩な魅力に溢れています。
ヨーロッパとアジアを繋ぐイスタンブール、世界で初めて製鉄技術を持った古代ヒッタイトの都ハットゥシャ、木馬伝説で有名なトロイ、ローマ帝国時代に築かれた保存状態の良いエフェソス遺跡、謎に包まれた古代リキア文明の都クサントス遺跡など、トルコは歴史遺産の宝庫です。
また、カッパドキア岩窟群やパムッカレの石灰岩などの奇景も見所。何度でも訪れたくなる国です。
トルコとは
トルコ基本情報
【正式名称】トルコ共和国
【面積】780,576平方キロメートル(日本の約2倍)
【人口】82,003,822人(2018年,トルコ国家統計庁)
【首都】アンカラ(Ankara)
【民族】トルコ人(南東部を中心にクルド人,その他アルメニア人,ギリシャ人,ユダヤ人等)
【言語】トルコ語(公用語)
【宗教】イスラム教(スンニ派,アレヴィー派)が大部分を占める。その他ギリシャ正教徒,アルメニア正教徒,ユダヤ教徒等。
【時差】日本よりマイナス6時間
アジアとヨーロッパを繋ぐイスタンブール歴史地区
イスタンブールの街並み(イメージ)
アヤ・ソフィア
活気あふれるグランドバザール
トルコ最大の都市であり、経済・文化・歴史の中心であるイスタンブール。
マルマラ海と黒海を結ぶボスポラス海峡を挟んで東はアジア、西はヨーロッパと二つの大陸にまたがる大都市です。
その歴史は古く、かつてコンスタンティノープルと呼ばれていたこの街は、紀元後330年にローマ帝国のコンスタンティヌス帝によってローマより遷都されました。その後、ビザンツ帝国、オスマン帝国という大帝国の覇権が続き、トルコ建国の父 ムスタファ・ケマルによって1923年に首都がアンカラに移されるまで、約1600年という長い間、首都として繁栄し続けました。
イスタンブールのヨーロッパ側の旧市街には、ビザンツ建築の最高傑作・アヤソフィアやイスタンブールの象徴・ブルーモスク、オスマン帝国皇帝の居城だったトプカプ宮殿など、イスタンブール観光のハイライトが集まります。巨大な迷路のようなグランドバザールも外せない見どころのひとつ。エキゾチックな雰囲気の中、可愛らしいチャイグラスやランプが並び、眺めているだけでも楽しい時間を過ごせます。
トルコの古代遺跡・歴史の舞台へ(エフェソス、ハットゥシャ、アスペンドス)
エフェソスのケルスス図書館
ハットゥシャのライオンの門
保存状態の高い古代劇場で有名なアスペンドス
東洋文化と西洋文化が交わる十字路であったトルコは、古くから様々な歴史の舞台となってきました。
新石器時代にあたる紀元前7000~6500年には、現コンヤ付近ではアナトリア地方最古の集落チャタル・ホユクが作られました。
紀元前3000年ごろにはホメロスの叙事詩「イリアス」に描かれたことで有名な町「トロイ」が形成されました。木馬伝説が残るトロイ戦争が起こったことで知られるこの町は、1873にドイツの考古学者シュリーマンによって発見されました。
紀元前1700年ごろにはヒッタイト帝国がハットュシャを都として勢力を伸ばし、世界で初めて鉄器を使用。紀元前1286年、ヒッタイト王ムワタリはエジプト新王国のラムセス2世とカデシュの戦いで引き分け、世界最古の国際条約である平和同盟が結ばれました。
紀元前2世紀~紀元後5世紀頃、ギリシャ~ヘレニズム~ローマ時代になると各地で都市が築かれますが、トルコに残る最も有名な都市遺跡はエフェソス。エーゲ海沿岸地方で最大級の広さと保存状態の良さを誇ります。付近には古代世界7不思議の一つに数えられるアルテミス神殿や聖母マリアが晩年を過ごしたといわれる聖母マリアの家も残ります。
エフェソスの他にも、古代劇場が最もきれいに残るアスペンドスや天空のローマ遺跡と呼ばれるサガラッソス、ヘレニズム文化の中心地として栄えたペルガモン王国遺跡、ローマ時代の植民都市ぺルゲ遺跡、2017年に新しく世界遺産になったアフロディシャスなど、足を延ばして訪れたい遺跡がたくさんあります。
トルコの自然遺産・奇形が広がる台地へ(カッパドキア、パムッカレ)
奇岩が並ぶカッパドキア
パムッカレの石灰棚
トルコにあるのは歴史遺産だけではありません。広大な国土は大自然にも恵まれています。
かつて火山の大噴火によって形成された不思議な形の岩が立ち並ぶカッパドキア。キノコや煙突のような形をした巨岩が連なり、「妖精の煙突」とも呼ばれています。ここには、キリスト教徒がイスラム教徒の迫害から逃れるために岩窟や地下都市に隠れ住んでいた歴史もあります。この奇岩を利用した洞窟ホテルに宿泊するのも、カッパドキア観光の魅力のひとつです。
パムッカレでは、世界的にも珍しい大規模の白い石灰棚が広がります。石灰を含んだお湯が下の平地に流れ落ちる途中で崖全体に結晶化し、真っ白な石灰棚を形成しました。相次ぐ開発によって温泉が涸れつつありますが、近年は景観保護の為、部分的に温泉を流し、白さを保っているそうです。山の斜面に突然現れる自然の芸術作品は一見の価値ありです。
世界遺産ネムルート山とアニ遺跡へ!東トルコ
野花の季節のアニ遺跡(東トルコ)
ネムルート山
ドゥバヤズィットの町から望むアララト山(イメージ)
アナトリア高原の南東部に位置するネムルート山は、紀元前1世紀に栄えたコンマゲネ王国のアンティオコス1世の巨大な墳墓です。標高2150mの山頂には神々や巨像の頭部が転がっており、かつてどんな姿だったのか想像心を掻き立てられます。日の出や日の入り時間をこの世界遺産ネムルート山山頂で過ごすのもおすすめです。当時に思いを馳せながら、神秘的な時間を味わえるのではないでしょうか。
また、旧約聖書に登場するノアの方舟が漂着したというアララト山。その麓に位置するアルメニア人の古き都、アニ遺跡もぜひ訪れたい観光地です。5月下旬から6月にかけては、野花と遺跡の共演が目を楽しませてくれます。
海中に沈んだ謎の古代遺跡にせまる!南トルコ
ケコワ島クルーズにてリキア文明に迫る(イメージ)
ミュラ遺跡
スィデのアポロン神殿
ヒッタイトの一派が、 アナトリアを追われ逃げ込んだ先が南トルコです。そこで築かれたリキア文明は、いまだ多くの謎に包まれています。リキアの中心都市のひとつであった世界遺産クサントス遺跡や岩窟墓と、特徴的な人の顔の形のレリーフが残るミュラ遺跡など、知られざるリキア文明に迫ります。約2000年前にトロス山脈の地震活動によって透明度の高い海中に沈んだリキアの古代都市遺跡はグラスボートで見学することができます。
また、アンタルヤ周辺には、保存状態が良いギリシャ・ローマ時代の遺構が点在しています。ヒッタイト文書にも登場する天空のローマ遺跡サガラッソスや、地中海がすぐ目の前に広がる2~3世紀に商業都市として栄えたスィデなど、特色ある都市遺跡をお楽しみください。
滞在ホテルにもこだわりました
カッパドキア洞窟ホテル・ギョレメカヤ(イメージ)
イスタンブール旧市街のクラウンプラザ(イメージ)
ヴァンの五つ星ホテル・エリートワールド(イメージ)
イスタンブールでは、観光に便利な旧市街のホテルに宿泊。グランドバザールまで徒歩10分の好立地です。
また、カッパドキアでは地形を活かして作られた洞窟ホテルに宿泊。連泊のヴァンは町で唯一の5つ星ホテル、エリートワールドに宿泊します。
エーゲ海オリーブ街道
ヨーロッパの美しい街道20選に選定されました
チッタスロー、セフェルヒサルの町を散策(イメージ)
アナトリア最古のオリーブ工房跡・クラゾメナイ遺跡
イオニアの古代都市が多数残るエーゲ海沿岸のイズミール西部、チェシュメ半島にのびる「エーゲ海オリーブ街道」が、2017年、ヨーロッパの美しい街道・道20選に選定されました。
アナトリア最古のオリーブ工房跡があるクラゾメナイ遺跡や、小さな町トルコ初のチッタスロー(※)・セフェルヒサルの散策もお楽しみいただけます。
※チッタスロー・・・スローシティ。地域文化の顕彰活動のこと。
意外な事実!チューリップ原産国はトルコ!
4月のイスタンブールではチューリップフェスティバルをお楽しみください!
4月にはブルーモスクの前のスルタンアフメット広場にもチューリップが並びます。
チューリップフェスティバルの会場の一つ、エミルガン公園にて
チューリップと言えばオランダと思われがちですが、実は原産地はトルコのアナトリア地方。トルコ語で「ラーレ」と呼ばれ、国花としても愛されています。トルコ訪問の足となるターキッシュエアラインズの機体にもデザインされており、宮殿やモスクのタイルやレリーフのモチーフになっていることもしばしば。
毎年4月にはイスタンブールにてチューリップフェスティバルが開催され、色とりどりのチューリップが咲き誇り、町を賑わせます。
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