イタリアの東側に伸びるアドリア海の、最奥部に位置するスロベニア。
北にオーストリア、東にハンガリー、南にクロアチア、そして西にイタリアと国境を接しており、北西部はヨーロッパ・アルプスの南端に被っています。西側は碧くきらめくアドリア海と接しており、リゾート地として人気です。内陸部には、石灰岩の台地の大規模な鍾乳洞群やブレッド湖が点在しています。多彩なる魅力を持ち、治安も比較的良いスロベニアへ!
スロベニアとは
スロベニア基本情報
【正式名称】スロベニア共和国
【面積】2万273平方キロメートル(四国とほぼ同じ)
【人口】210万人(2019年:国連人口基金)
【首都】リュブリャナ(Ljubljana)
【言語】スロベニア語(クロアチア語とよく似ています。単語はドイツやイタリアから来たものが多いです)
【宗教】主としてカトリックが6割を占めます
【時差】日本よりマイナス8時間(サマータイム時はマイナス7時間)
オーストリアの影響を受けた首都リュブリャナ
スロベニアのアルプス地帯(ジュリア・アルプス)
ジュリア・アルプスを訪ねて
スロベニアの北西部は、ヨーロッパ・アルプスの南端に被っており、このあたりの山は、ジュリア・アルプスと呼びます。
「ジュリア」とは、ローマの軍人ユリウス・カエサルのこと。その昔、カエサルがこの山の麓に町を建設したことから、この名前がつきました。
ジュリア・アルプスには水質のきれいな湖が点在しており、美しい景観が広がっています。厳しい山歩きがなくても、楽しむことができます。
ブレッド湖
絶対見逃せないブレッド湖
プレトナ(=手漕ぎ)ボート
左側の階段から島へ。右側の塔が聖母被昇天教会です。
美しい湖に加えて、湖の真ん中には小さな教会を要した島が浮かび、背景には雄大なジュリア・アルプスが聳える…
ブレッド湖には、まるで風景画のような美しい景色が広がります。
湖の真ん中に浮かぶ島は湖と同じく、ブレッド島と呼ばれています。ブレッド島へは、約10分、昔から使われているプレトナ(=手漕ぎ)ボートで渡ります。島の入り口には約100段ほどの階段があるので、ゆっくり登っていきましょう。ここには小さな教会もあり、結婚式場としても人気。パートナーを抱き上げて階段を登るという伝統もあります。島からは、湖畔に建つブレッド城など、湖の真ん中から眺める美しい景色を楽しむことができます。
湖畔にはブレッド城があります。
高台に立つため、ブレッド島が浮かぶ湖が一望にできます。
ブレッド城より撮影
ヴィントガル渓谷
ヴィントガル渓谷
ブレッド湖より車で15分ほどのところにあります。ラドヴナ川沿いに続く散歩道(約1.6㎞、往復で1時間半ほど)を歩き、小さな滝や渓流を楽しみます。遊歩道が整備されているので、歩きやすいです。
トリグラウ国立公園
おすすめ!ジュリア・アルプスを包む、トリグラウ国立公園
ボヒン湖
スロベニア北西部にかかるジュリア・アルプスの最高峰は、トリグラウ山(2864m)。そのまわりは、スロベニアで唯一の国立公園が広がっています。
トリグラウ国立公園の中心にはスロベニア最大の氷河湖で、ブレッド湖の3倍の大きさがあるボヒン湖があります。澄んだ湖面には、あのミステリーの女王アガサ・クリスティーも癒されたといいます。
灰色の山並みや緑の森、エメラルドグリーンの静かな湖はヨーロッパ中のブルジョワの心を捉えてきました。現在も、ボヒン湖と周辺の森・山は夏のハイキングや冬のスキーの場として人気です。ボヒン湖を一望するヴォゲル山にケーブルカーで登り、雄大な景色をご覧頂きます。
ヴォゲル山の展望台より
是非訪れたい鍾乳洞の本場、スロベニア(カルスト地形の語源)
カルスト地形の語源となった地に広がる鍾乳洞群
スロベニア西南部に広がるカルスト地方には、広大な石灰岩の台地が広がります。やわらかい石灰岩の台地は、雨水や川によって削られ、あちこちに鍾乳洞が誕生しました。
スロベニアに限らず、水に溶けやすい岩で構成された大地が侵食されてできた地形をカルスト地形と呼びますが、これはこの地方の名前からつけられたものです。
ポストイナ鍾乳洞
洞窟の中をトロッコでびゅんびゅん走ります
スロベニアの鍾乳洞といえば、ポストイナを思い浮かべる方が多いでしょうか。スロベニアで最長の洞窟です。
観光ツアーはトロッコに乗り、見学エリアのスタート地点まで進みます。ちょっぴりスピードが速く、なかなかスリルがあります。トロッコを降りたら、早速見学をはじめましょう。日本語のオーディオガイドを聴きながら、きれいに整備された道を、約1時間ほど歩いていきます。それほどアップダウンは激しくありません。まわりには無数の鍾乳石が、幻想的な世界を生み出しています。
年間を通して、温度は8~10℃。夏場に訪れる際は、上着があるといいです。
ポストイナ鍾乳洞内部
世界遺産のシュコツィアン鍾乳洞
シュコツィアン鍾乳洞の出口、外に出ると、岩壁に挟まれた渓谷が広がっています
スロベニアの鍾乳洞で唯一世界遺産に登録されているのが、シュコツィアンです。ここはただの鍾乳洞ではなく、鍾乳洞から地下渓谷に変化していく様をみることができます。
シュコツィアンでは、専門のガイドさんが案内をしてくれます。まずは鍾乳洞部分から見学。人の手がほぼ加えられていないため、少し薄暗いですが、その分、そのままの自然の美しさや迫力を堪能することができます。
しばらく進んでいくと、静かな洞窟内に、かすかに流水音が聞こえ始めます。進むにつれて音は次第に大きくなり、最後には、轟轟と水が流れる地下渓谷へとつながっていきます。
洞窟の中は、1時間半ほど歩きます。ポストイナ鍾乳洞に比べると、下り坂や階段はやや多めです。気温は通年12度前後なので、やはり上着があってもよいかもしれません。
写真撮影が禁止されているため、内部の素晴らしさをお伝えしきれないのは残念ですが、是非一度訪れてみたい場所です。
首都リュブリャナ
スロベニアの首都リュブリャナ
13世紀ころから丘の上に築かれたリュブリャナ城の周りに都市が形成され、その後周囲の干渉を受けながらもスロベニアの中心として成長し、今日も首都として栄え続けています。建築家ヨジェ・プレチュニクによる三本橋、街を一望できるリュブリャナ城がおすすめのみどころです。
リュブリャナ
スロベニア料理(食事)
マスのグリル/ブレッド
西にイタリア、北にオーストリア、東から南側にバルカン半島が広がっている土地柄、料理も周囲の影響を色濃く受けており、比較的日本人の口にも合います。ツアーでは、澄んだアルプス周辺の湖や川で育ったマス、パイ生地にクリームやスポンジを挟んだクレムシュニスタ等をお召し上がりいただきます。
クレムシュニスタ
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