国名のポーランドとは、「平野」を意味するポーラから来ています。その名の通り、南部に山岳地帯がある以外は、高い山はほとんどありません。ポーランドは、7つの国に囲まれており、その立地から激動の歴史を歩み、国が分割され、世界地図から消滅した経験をしています。今日の平和で美しい国の姿は、不死鳥のような輝きで私達を魅了します。
ポーランドとは
ポーランド基本情報
【正式国名】 ポーランド共和国
【総面積】 32.2万平方キロメートル(日本の約5分の4,日本から九州,四国を引いた程度)
【総人口】 約3,839万人(2019年6月)
【首都】 ワルシャワ(Warszawa)
【公用語】 ポーランド語
【宗教】 カトリック(人口の約88%)
【時差】 日本よりマイナス8時間 (サマータイム時はマイナス7時間)
ポーランド航空直行便で首都ワルシャワへ!
2016年に就航したLOTポーランド航空。成田とワルシャワを直行便で結び、ポーランドだけでなく中欧ヨーロッパへの旅にますます便利になります。使用予定機材はボーイング最新型の787ドリームライナー。フルフラットになるビジネスクラスのほか、プレミアムエコノミークラスも設定されています。
ポーランド航空就航で注目すべきは、ワルシャワへの直行便だけではありません。ドイツより少し小さいだけのポーランドは、地方にもたくさんの見所があり、短い日数のご旅行ほど、国内線で地方都市への移動が効率よく巡ることがポイントになります。従来は、ポーランドに到着するのも、帰国のために出発するのもワルシャワ、というのが常識でしたが、ポーランド航空の就航に伴い、大きく旅行の選択肢が広がることになりました。
ワルシャワやクラクフに加えて、地方の魅力的な町を訪れてみましょう!
ポーランド北東部、琥珀街道とハンザ同盟の街々
ドイツと国境を接する西部とバルト海に面した北部一帯は、中世時代にハンザ同盟と呼ばれる交易都市のネットワークで結ばれ、琥珀や穀物、手工芸品などの貿易で大いに繁栄しました。海から平野の穀倉地帯にかけてヴィスワ河沿いに栄えた街々は、中世さながらの佇まいを今に留めています。
連帯のグダニスク、蘇った“歴史の証人”
バルト海に面したポーランドにおける海の玄関口グダニスク。旧市街に残るドイツ風の街並みは、実は大戦後に市民の力で再建したものです。ロシアとドイツに挟まれたこの港町へのドイツ軍侵攻が、第二次世界大戦の始まりでした。戦後、社会主義政権下にあったポーランドの民主化の最大の波となった「連帯」運動が起きたのもこの町の造船所です。かのワレサが同志たちと活躍した足跡を、今もそこここに認めることが出来、世界史においてもポーランドの激動の歴史においても是非とも訪れたい町ともいえるでしょう。現在のグダニスクは、人々の努力の甲斐あって、ハンザ同盟時代の豊かさを感じさせられる優雅な街並みを取り戻しています。
♪オリーバ大聖堂のパイプオルガンミニコンサートにご案内します♪
グダニスク郊外にあるオリーバ大聖堂には、ヨーロッパ屈指と言われるパイプオルガンがあります。教会でのパイプオルガンの演奏は、なかなか聴く機会がないと思いますが、ツアーでは、このパイプオルガンのミニコンサートにご案内します。
一度は聴いたことがある名曲を中心に演奏されるので、どなたでもお楽しみいただけます。教会に響く荘厳なパイプオルガンの音に圧倒され、また、音にあわせて動く、天使たちの仕掛けはとっても可愛らしいので目と耳でお楽しみください。
【世界遺産】ドイツ騎士団の要塞、マルボルク城
13世紀前半からハンザ同盟と連携し、バルト海一帯の守備を務めたドイツ(チュートン)騎士団修道会。修道会でありながら周辺の土地を領有し、一つの国のような権力を握っていました。彼らの重要な拠点のひとつが、グダニスクからほど近くにあるマルボルク城です。ヨーロッパ最大のゴシック建築といわれ、ユネスコの世界遺産にも指定されています。川を天然の濠とし、シンプルながら堅牢に築かれた防御に優れた城です。第二次大戦時に近代兵器によって攻略されるまで、不落を誇りました。
【世界遺産】コペルニクスを生んだ街、トルン
ハンザ同盟の交易が、ヴィスワ川沿いの町に恩恵をもたらしていた時代、トルンの裕福な商家に生まれたコペルニクス。十分な教育の機会を得られ、後に地動説によって「太陽の動きを止めた」とまで言われた彼の大発見と成功の陰には、スパイスや琥珀の交易で栄えていた故郷トルンの存在がありました。世界遺産のトルン旧市街には、コペルニクスが生きた頃の教会や建物が今も残っています。
陸地をレールで走る船?!エルブロング運河クルーズ
かつて農作物を運んだエルブロング運河。運河は途中何度も土地の勾配によって分断されていますが、その都度、船ごと台車に載って、レールを走って反対側へ到達します。のどかな田園風景を眺めながら、先人の知恵に感嘆するクルーズ体験は忘れられない貴重な思い出になるはずです。
ポーランド西南部の素朴な町と伝統
陶器の里、ボレスワヴィエツ
これまであまり注目されてきませんでしたが、最近、日本でも話題になり、知名度が高まってきたのが、ポーランドの陶器ボレスワヴィエツ。ぼってりとした形と手書きの温かな模様、レンジや食洗機もOKという丈夫さがが人気のひみつ。ボレスワヴィエツまで足を延ばし、陶器の里を見学する内容のものや、ボレスワヴィエツ焼きの器でご昼食をお楽しみいただくツアーがございます。可愛いもの好きな方は外せない、お勧めポーランド雑貨です。
ポーランド建国の地、ポズナン
今から約1000年前。現在のポーランドの母体となる国の都が、このポズナンにおかれました。王国の拡大に伴い、首都はクラコフへと移りましたが、現在のポズナンはポーランド第5位の大都市。パステルカラーの可愛らしい建物が立ち並ぶ旧市場広場や、10世紀にローマ・カトリックに改宗して以来の大聖堂などを見学していきます。
妖精の町ヴロツワフ
チェコやドイツ国境にほど近いヴロツワフ。この町は、近年増え続けているユーモラスな小人たちで有名です。旧市場広場近辺などあちらこちらに設置されていて、童心に帰ってついつい探すのに夢中になってしまいます。200体ほどの像があるといわれていますが、日々増加も減少も(!?)しているので、どの小人に出会えるか…訪れるたびにわくわくする町です。
【世界遺産】ヴロツワフの百年記念会館
ヴロツワフの旧市街に加え、郊外にある百年記念会館も訪れるコースもございます。ドイツ統治下の1913年に完成した鉄筋コンクリート製のドーム建築で、とても100年前のものとは思えない高度な技術力が評価され、ユネスコ世界遺産に登録されました。
【世界遺産】ヤヴォルの平和教会
同じキリスト教徒でも、新しい宗教のあり方を師事したプロテスタントと、旧来のあり方を推したカトリック教徒の間には長い間軋轢や争いが絶えませんでした。ヤヴォルの平和教会は、この地で優勢を握ったカトリック教徒の下、限られた条件下でプロテタントが築いた教会です。戦争に転用できないよう、弱い建材だけで作られながら完璧な設計と強い信仰に支えられており、現在にも堂々とした姿を見せています。 その希少性と理念によりユネスコ世界遺産にも登録されています。
【世界遺産】中世そのままのクラコフ歴史地区
「ポーランドの京都」とクラコフが呼ばれるのは、中世、ウィーンと中欧の都の双璧をなしたポーランド王国の都であったことと、大きな戦乱で破壊されることなく現代まで中世の街並みが残されているからです。まさしく世界遺産にふさわしい"生きた中世"の街並みです。ツアーでは、コペルニクスやショパンも歩いた石畳を歩き旧市街を見学します。クラコフで見るべき観光地である歴代王の居城であったバベル城や、壮大な中央広場はツアーのなかで現地ガイドと添乗員付きでご案内します。さらに、コースによっては少し離れたエリアにあるカジミエシュ(ユダヤ人)地区(有名な映画「シンドラーのリスト」ロケ地)まで足を延ばすコースもございます。
【世界遺産】ヴィエリチカ岩塩坑
ヨーロッパ最古の塩の坑道ヴィエリチカ。なんと洞窟は総延長300km、深さは327m(東京タワーを逆さにしたくらい)。2000以上の部屋があり、ユネスコ世界遺産にも登録されています。一般に公開されているのはその一部ですが、塩の結晶で作られたシャンデリアで飾られた聖キンガ礼拝堂など、幻想的な地底の景色は必見です。
【世界遺産】人類の負の遺産、アウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所
「アウシュヴィッツ」というのは、当時この地を占領していたドイツ語での呼び方です。ポーランド語で「オシフィエンチム」という町の郊外に残された収容所跡は、戦時中の建物をただ残しているだけの場所ではありません。先の大戦で、ヨーロッパ中に起きた悲劇の犠牲者たちを追悼し、二度とこのようなことを繰り返さないよう世界中の人に訴えるため、人類の負の遺産としてユネスコ世界遺産に指定され、収容所の建物を保存しています。「アンネの日記」の作者アンネと姉が連行され収容されたアウシュヴィッツの近郊にあるビルケナウ収容所も訪れます。
【世界遺産】カルバリア修道院
ポーランドはキリスト教カトリックの国です。1000年前、王様がキリスト教に改宗する際に、ローマから直接信仰を授かって以来、篤くカトリックの信仰を守ってきました。エルサレムのゴルゴダの丘を再現した壮大なカルバリア修道院には、年間100万人以上の巡礼者が訪れます。また、2代前のローマ教皇であったポーランド出身の故ヨハネ・パウロ2世が幼い頃から訪れていた縁の地であり、近年さらに多くの人々が心を寄せている巡礼地です。
【世界遺産】ルネサンスの理想郷ザモシチ
クラクフと同様に、ポーランド内地では戦火を逃れた中世そのままの町がいくつか残されています。建築好きの大貴族ザモイスキがイタリアのパドヴァを訪れた際にその街並みに心奪われ、約10年の歳月をかけて作り上げたのがザモシチの町です。完璧な都市計画の下に造られた16世紀のルネサンス様式の街並みはユネスコ世界遺産にも指定されています。
花柄模様の村、ザリピエ
小さなザリピエの村は、ある日村人が戯れに始めたという花柄模様の家々が立ち並んでいます。教会等の公共の建物にも女性たちが描いたお花模様があちこちに見られ、メルヘンの世界に迷い込んだよう。ザリピエはTeam EUROPEの「ヨーロッパの美しい村30選」にも選ばれています。可愛いもの好きな方は、絶対に訪れたいメルヘン村です。
首都ワルシャワ
【世界遺産】ワルシャワ歴史地区
王宮を中心としたワルシャワ歴史地区は、先の大戦時に文字通り灰燼と帰したものを、40年もの歳月をかけて市民が戦前の姿で再築したものです。新しいものを作るよりもより困難な、建物のヒビすら再現することは、戦争の犠牲者への追悼と平和への願いを込めた祈りのような作業といえます。その人々の姿勢の結晶としてかつての姿を取り戻したワルシャワ歴史地区は、建物そのものが近年「つくられた」ものであっても人類の宝といえる物語がその背景にあるゆえに、ユネスコの世界遺産に登録されています。
ショパンのゆかりの地を巡り、ピアノコンサートも楽しむ♪
”ピアノの詩人”ショパンは、ワルシャワ出身。ユーラシア旅行社のポーランドツアーでは、近郊のジェラゾバ・ボーラにあるショパンの生家、外遊中に祖国を失ったショパンが『せめて心だけは祖国に』という遺言を残し、亡くなった後にショパンの心臓が送られ安置されたワルシャワの聖十字架教会など、ワルシャワを中心に点在するショパンゆかりの地を訪ねるとともに、ショパン博物館にもご案内します。
<観光ポイント>ツアーご参加の方だけで聴くプライベート・ショパンピアノコンサートにもご案内します。
ポーランドの山岳地帯の小さな村と世界遺産の木造教会
タトラ山麓のザコパネ
ポーランド(平らな国の意)の名前が示すとおり、この国は全体的に平地が占める割合が多いのですが、国土の南側にはタトラ山脈が横たわり、平野の国のイメージを覆す風景に出会うことができます。スロヴァキア国境近くのザコパネ村は、日本の軽井沢のように近年保養地としての人気を集めています。古くからこの地に暮らす酪農を生業とする山の人々の暮らしぶりや、素朴な木造の建築が暖かく私達を迎えてくれます。また、この土地で作られる美味しいチーズは、温めて溶かして食べても美味しく熱々でちょっとお焦げのチーズ味はぜひお試しください!
【世界遺産】南部小ポーランド地方の木造教会群
ポーランド南部のマウポルスカ(小ポーランド)地方は、古くから木造建築が盛んな地域です。ごく一般の大工が手がけた素朴な教会などが当時の姿のまま多数残されていて、そのうち14~16世紀の6つの教会がユネスコの世界遺産に登録されています。村ごとにちょっとずつ形が異なり、それぞれに個性があります。たとえば、リプニツァ・ムロヴァナの聖レオナルド教会は15世紀末のもので、当時の建築技術や構造をそのままの姿で現在に伝えています。
【世界遺産】ビャウォヴィエジャ国立公園の原生林
ポーランド東部から隣国ベラルーシにかけて広がるビャウォヴィエジャ原生林。ヨーロッパに残る最後の原生林であり、ヨーロッパ最大の哺乳類ヨーロッパバイソンを始め多くの動植物が生息する奇跡のような森です。絶滅の危機に瀕していたため厳しい保護下で繁殖飼育が行われていたバイソンも、近年、少しずつ個体数を増やし、ビャウォヴィエジャの原生林に帰ってきました。コースによりましては、ビャウォヴィエツ国立公園の散策の他、野生の状態では遭遇が難しいバイソンに出会えるバイソン動物園にもご案内いたします。
絶対食べたい!ポーランドの郷土料理
パンの器のスープ
ポーランド版餃子・ピエロギ
旅の思い出に欠かせないのが現地のお食事。ポーランドの家庭料理は素朴で優しい味が特徴で、ツアーにご参加いただいたお客様方も好評をいただいています。具だくさんのスープが豊富で、心も体も暖まります。こちらの写真はポーランド名産のきのこがたっぷり入ったスープ。香ばしいパンの器で食べるとおいしさ2倍です。また餃子に似たピエロギという料理もあり、ちょっとおなかが疲れた時など、ほっとする味です。
5年に1度!ショパン国際コンクール
1927年に第1回が開催されたショパン国際コンクールは、現存する国際音楽コンクールの中でも最古のものになります。ショパンの故郷、ワルシャワでショパンの命日10月17日を中心とした日程で開催され、課題曲はすべてショパン作曲のもののみとされています。これまで、中村紘子さん始め、日本人ピアニストも受賞してきました。
【オンラインLIVE説明会】行けますポーランド!最新旅行事情とフォトジェニックなみどころ紹介(2022年)
2022年に現地日本語ガイドから、ワクチンや陰性証明書、入国、現地で制約はあるのかどうかなど、ニューノーマルの元でのポーランド旅行事情をご紹介したオンラインLIVE説明会です。弊社社員からのポーランド一ヶ国に絞ったツアーの魅力もご紹介しております。
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