「中央アジアのスイス」とも呼ばれることがあるキルギス。国土の9割は標高1500ⅿ以上に位置する山岳の国です。シルクロードというと砂漠のイメージが強いですが、キルギスは中央アジアの中で唯一国内に砂漠が存在しません。春には花々が一面に咲く美しい高原が広がり、シルクロードというよりも、モンゴルのイメージと近い国かもしれません。
キルギスとは
キルギス基本情報
【正式名称】キルギス共和国
【面積】19万8,500平方キロメートル(日本の約半分)
【人口】620万人(2019年:国連人口基金)
【首都】ビシュケク(Bishkek)
【民族】キルギス系(73.3%),ウズベク系(14.7%),ロシア系(5.6%),ドゥンガン系(1.1%),ウイグル系(0.9%),タジク系(0.9%),その他タタール系,ウクライナ系など(2018年:キルギス統計委データ)
【言語】キルギス語が国語。(ロシア語は公用語)
【宗教】主としてイスラム教スンニ派
【時差】マイナス3時間
キルギスの首都・ビシケク
キルギスの英雄マナスの像
カザフスタンの国境近くに位置する首都のビシケクは、キルギスの政治・経済・文化の中心です。街からは天山山脈の支脈で万年雪をいただくアラ・トー山を望むことができます。ビシケクのアラトー広場には、キルギスの英雄・マナスの像が建っています。キルギス民族に伝わる英雄叙事詩『マナス』に登場するマナスという王で、その詩は口承文学として伝わってきたキルギス民族の長大な英雄の物語です。世界で一番長い詩としてギネス世界記録に認定されています。活気あふれるバザールではキルギスの人々の生活を垣間見ることができます。日用品から食品まであらゆるものが揃うバザールでは、ドライフルーツやスパイスも手に入るのでお土産にもおすすめです。
世界第2位の透明度、イシク・クル湖
イシク・クル湖
仏典を求めインドを目指した玄奘三蔵が、天山山脈を越えた後に訪れたイシク・クル湖。琵琶湖の約9倍あるこの湖は、キルギス語で「熱い湖」を意味し、湖水に塩分を含むためキルギスの厳しい冬でも凍ることがありません。湖底に都市遺跡が眠るコバルトブルーの美しい湖は、ソ連時代には外国人の立ち入りが禁じられていましたが、現在では国内でも人気のリゾート地となっています。湖岸に宿泊し、天山山脈と神秘の湖の景色をゆったりお楽しみいただくのがおすすめです。また、イシク・クル湖の北側にある避暑地、チョルポン・アタの山の斜面には大小900個もの岩絵が残っています。この岩絵は4000年も前に描かれたものと言われています。
キルギスの世界遺産「シルクロード : 長安=天山回廊の交易路網」
ブラナの塔
2014年に「シルクロード : 長安=天山回廊の交易路網」という名称で、キルギス・カザフスタン・中国の計33の遺跡が世界遺産に登録されました。この申請は3国共同で行われたものです。かつての都・長安(現在の西安)から中央アジアに至る計5000キロの天山回廊と呼ばれるルートには、遺跡群や仏教の石窟寺院などが点在しています。その中には、キルギス・トクモク近郊の「ブラナの塔」や「アク・ベシム」も含まれています。
キルギス族の伝統「鷹狩り」と「騎馬」
鷹狩
騎馬ゲーム
キルギス族の人々は羊、馬、牛といった家畜を育てながら、季節ごとに移動する遊牧生活を営んできました。ソ連時代に強制的な定住をすすめられたため、今ではその生活を見ることが出来なくなりましたが、鷹狩りや騎馬文化などのキルギス族の伝統は今でもお祭りなどで見ることができます。
キルギスの料理
キルギス料理
キルギスではお客様を家に招き、料理でおもてなしすることが美徳とされています。遊牧文化の国であるため、羊・牛・馬の肉料理が好まれています。ラグメンは小麦粉で出来たうどんのような麺で、肉やトマトを煮込んだスープがかかっています。シャシリクはスパイスで味付けした肉の串刺し料理です。どちらの料理もキルギスだけでなく、中央アジアの他の国々でも好まれて食べられています。
キルギスの世界遺産「西天山」
ポピー(ひなげし)の花(イメージ)
キルギス・カザフスタン・ウズベキスタンの3ヶ国が共同推薦した西天山が2016年に世界自然遺産に登録されました。西天山は3ヶ国に跨る総延長2500キロにも及ぶ広大な土地を含み、それぞれの地域で異なった固有種を有しています。キルギスでは、サリ・チェレク国立生物圏保護区、ベシュ・アラル国立自然保護区、パディシャ・アタ国立自然保護区の3つがこの西天山に含まれており、万年雪が積もる天山山脈のお膝元である高原地帯はお花の宝庫です。4月末~5月辺り春の時期はバス移動中に一面に咲き誇るポピー(ひなげし)の花が見られることもあり、時期限定でフラワーウォッチングも楽しむことができます。チューリップの原種が群生する神秘の湖と呼ばれるキルギスのソンクル湖などで、雄大な自然と色とりどりのお花をお楽しみください。
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