ヨーロッパのほぼ中央に位置し、国土としては日本の4分の1ほどの大きさのハンガリー。中欧を訪れる多くのツアーでは、首都ブダペストだけを観光して足早に過ぎていってしまいがちですが、小さな国の中には8つの世界遺産があり、ドナウ川、湖や山、平原や鍾乳洞など様々な景観と、伝統ある手仕事の文化といった見どころが点在しています。訪れた方の多くが、再訪したい!と感じるハンガリーの魅力をご紹介いたします。

ハンガリーとは

ハンガリー基本情報

【面積】約9.3万平方キロメートル(日本の約4分の1)
【人口】約980万人(2018年)
【首都】ブダペスト(Budapest)
【民族】ハンガリー人(86%),ロマ人(3.2%),ドイツ人(1.9%)等
【言語】ハンガリー語
【宗教】カトリック約39%,カルヴァン派約12%
【時差】日本よりマイナス8時間(サマータイム時はマイナイス7時間)

首都にして魅力が濃縮されたブダペスト

ドナウ川が讃える千年王国の都

ブダペストの町並み
ブダペストの町並み

ハンガリーの首都ブダペスト。初代国王イシュトバーンが国家を建設してから1000年の歴史ある街です。街の中央を美しき青きドナウが流れ、9つの橋が両岸に広がるブダ地区とペスト地区という2つを繋いでいます。絵のように美しいその姿は「ドナウの真珠」「ドナウの薔薇」とも謳われるほどです。

「世界一美しい」と言われる国会議事堂の内部見学へ

ブダペストの国会議事堂
ブダペストの国会議事堂内部

ドナウ河畔にそびえる宮殿のような国会議事堂は、ブダペストのシンボル。ハンガリーが国の威信をかけて造り上げたこの絢爛豪華な建物は、完成当時世界最大の国会議事堂でした。ユーラシア旅行社で行くハンガリーツアーでは、ブダベストで国会議事堂の内部見学をするコースもございます。

夜こそ美しい!ドナウ川ディナークルーズで夜景を堪能

ドナウ川ナイトクルーズにて
ドナウ川ナイトクルーズ

昼間の美しさもさることながら、ブダペストは夜にこそ、麗しい本当の姿を現してくれます。ブダペストの夜景は世界一と称され、夕闇が下りていくにつれドナウ川に架かるくさり橋や両岸がライトアップされてゆき、まるで暗闇の中で真珠のネックレスで飾られているかのよう。この美しさが「欧州の宝石箱」と呼ばれる所以です。ユーラシアのツアーでは、プライベートのディナークルーズで船の中から輝くブダペストの町をお楽しみいただくほか、クルーズの後に高台から町を見下ろす夜景スポット「ゲッレールトの丘」にご案内します。

ブダペストでは、5つ星ホテルに滞在

ブダペストでの滞在は快適な5つ星ホテル。ブダペストでの優雅な夜をお楽しみください。

ハンガリーを徹底的に愉しむ! ~伝統・自然~

マジャール人伝統の馬術ショー

マジャール人の馬術ショー
マジャール人の馬術ショー

ハンガリー人の8割を占めると言うマジャール人。彼らの祖先は中央アジアから移住してきた遊牧騎馬民族であると言われています。その為、蒙古斑のある赤ん坊がいたり、名前の書き方が「姓・名」であったりするなど、日本人との共通点が多く親しみを感じますね。現代まで遊牧騎馬民族の技術を伝承したマジャール人の馬術ショーはプスタと呼ばれるハンガリー大平原の名物で必見です。前に三頭、後ろに二頭、全部で五頭の馬を操る馬術師は、後ろの馬の背に片足ずつ乗り、全速力で馬を走らせたり、馬を地面に寝かせてその上に乗って鞭を振り回すなどの様々なショーを見せてくれます。馬との信頼関係があってこそのこのショーはマジャール人ならではのものといえるでしょう。

ハンガリーの温泉でくつろぐ!

ヘヴィーズ温泉湖
ヘヴィーズ温泉湖

ハンガリーはヨーロッパでも有数の温泉地です。全国で約100以上の地域に400を越える温泉施設がありますが、首都のブダペストも実は温泉湧出地が一番多く集まる場所です。そして、ハンガリーならでの経験となるのが、ヘヴィーズの温泉湖です。春には睡蓮の花が湖面を彩る不思議な野外温泉では、浮き輪でぷかぷかしながら花を愛でながらの入浴をお楽しみいただけます。レンタル浮き輪を無料でご用意しますので、ぜひ水着をおわすれなく。入浴をご希望されない方は、温泉の真横にカフェが入った建物がありますので、そこでのんびりお茶をしながら眺めることもできます(※お茶をしなくても眺めるだけでもok)。

脈々と受け継がれてきたハンガリーの可愛らしい伝統に触れる

刺繍の里カロチャを訪ねて

カロチャの刺繍
カロチャの刺繍いっぱいの室内

村の名を冠した刺繍で有名なカロチャの町。遊牧民族に起源をもつハンガリーでは、男性は馬具や革製品を作り手であり、女性は糸をつむいで布を織り、服を縫い上げる役目を担っていたため村によって異なる模様の刺繍が発展しました。こうした手仕事が今なお生きるハンガリーでも、カロチャの刺繍はその鮮やかな花の模様で有名です。民族衣装のブラウスやエプロンにふんだんに施された季節の花々に混じって、町の特産であRい、ハンガリー料理には欠かせないパプリカ(唐辛子のような形をしています)模様があるのが特徴です。より高度な技術が必要な花柄レースはお土産にも喜ばれます。

陶器の町、ヘレンド

ヘレンド磁器の工房(イメージ)
ヘレンド磁器の工房(イメージ)

白く透き通った磁器に繊細な絵柄で知られる、陶器の郷・ヘレンド。1826年に小さな町の工房として創業して以来、19世紀にウィーンやパリなど各地の展示会で高い評価を得て宮廷御用達の名窯となりました。愛用者にはハンガリーの皇妃エリザベートや英国のヴィクトリア女王が名を連ねます。ツアーでは、現在でも手作業で絵付けをしている工房と、歴代の人気シリーズが展示されている博物館を見学します。

ホッロークー~独自の文化が守られる、世界遺産の村~

ホッロークー
ホッロークーの民族衣装

ブダペストの北東、スロバキアとの国境近くに位置する小村ホッロークー。山々に囲まれたこの村には、モンゴル人の侵略から逃げ延びてきたトルコ系民族の末裔である「パローツ」と呼ばれる人々が暮らしています。白い石灰を塗り込めた独自の建築方式の家並みが見どころの村は、1987年に世界遺産に登録されました。

ハンガリーを味わう!

国宝の食材・マンガリッツァ豚

マンガリッツァ豚
マンガリッツァ豚の料理(イメージ)

美食の国というとフランスやイタリア、最近では北スペインのバスク地方が知られていますが、実はこのハンガリーこそ、知られざる美食大国でもあるのです。まず高級食材の代表フォアグラはフランスに次ぐ生産量です。そして「食べられる国宝」として近年注目を集めるマンガリッツァ豚は、養殖が出来ないので、ハンガリーだけでしか生産できません。イベリコ豚と祖先が同じといわれ、肉質はイベリコ豚に近いそうです。

ハンガリーの国民食といえばパプリカシチューのグヤーシュ。パハンガリーのパプリカは見た目が唐辛子のようで、料理に使うと赤くなるので、なんだか辛そう・・・と思いがちですが、見た目と違って辛みは全くありません。ハンガリーの伝統料理に「辛い」料理はないのです。またこのパプリカにはビタミンが豊富に含まれているので、内陸で魚類がとれず肉食のハンガリーで、このパプリカが使われることでビタミンを補っているのです。そして辛みは全くないのに、カプサイシンはしっかりあり、食べると身体がポカポカします。ハンガリー料理は日本人の舌にも合う味付けで非常に好評です。

ワインの王様、トカイワイン

トカイワイナリー
トカイワイナリー

ハンガリーのワインと言って、まず名前が挙がるトカイワイン。フランス・ボルドー地方ホーテルヌ産、ドイツラインガウ産と並び世界三大貴腐ワインの一つに数えられています。「王様のワインにしてワインの王様なり。」と言ったのはフランスのルイ14世です。食後のデザートワインとして親しまれ、ワインが苦手な方にも好評です。琥珀色をした上品な甘さと香りのトカイワインを現地で是非味わってみてください。

世界遺産パンノンハルマ大修道院

パンノンハルマ大修道院
パンノンハルマの修道院

街を見下ろすように小高い丘の上に建つパンノンハルマの修道院は、10世紀にたてられたハンガリー最古の修道院。ここを拠点に、ハンガリー初代国王イシュトバーンの時代に隣国チェコのボヘミアから招かれた修道士たちによって、キリスト教化が進められました。内部の教会や礼拝堂のほか、マジャール語で書かれた聖書をはじめとした30万の蔵書を誇る図書館が必見です。

ヨーロッパ最大級の地下世界が広がる世界遺産、アグテレク鍾乳洞

アグテレク鍾乳洞
アグテレク鍾乳洞

スロバキアとの国境から広がるカルスト台地には、大小700ほどの鍾乳洞があり、スロバキア側と合わせて世界遺産に登録をされています。中でもハンガリーのアグテレク鍾乳洞はヨーロッパ最大級といわれ、その大きさは全長26km。内部には、含まれる成分によって様々な色や形の鍾乳石があり、まるで別世界に迷い込んだような光景が広がります。

知られざるペーチの世界遺産

ペーチの町並み
ペーチの町並み

ハンガリー第5の都市、ペーチは学生の町。現在はキリスト教会として利用されている、ハンガリー最大のモスクが残っていたりと、16~17世紀にかけてこの地を支配したオスマントルコがもたらしたイスラムの薫りが残る町でもあります。4世紀、ローマ時代に作られたとされるキリスト教の墓地遺跡が2,000年に世界遺産に登録されました。

そのほか、パンノンハルマ修道院にも劣らない壮麗な大聖堂や、ヘレンドと肩を並べる陶磁器の名窯ジョルナイ焼きの工房にユダヤのシナゴークが残っていたりと、多彩な見どころにあふれる町です。

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